田舎暮らしを通しての地方の活性化、農山村での植林活動、砂漠化防止のための森林保護など環境問題解決を目的とした社会貢献活動を支援します。

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レポート一覧緑のふるさと協力隊隊員
「豆まきしない渡部さん」/福島県金山町/都築 朋恵 23歳 会社員/愛知県出身

1月10日(日)
住んでいる上横田で歳の神。
お正月飾りなどをわらで作った大きな塔に入れて燃やし、その火でスルメやお餅を炙りました。木に刺して焼くのが楽しかったです。
1月11日(月)
昨日、歳の神準備を抜け出して作りに行っていたわらでできた筒っこ納豆が完成。
一日でできてしまう納豆菌の強力さにびっくり。粘りが強くておいしい納豆です。
1月12日(火)
子どもたちの夕方活動「ふれあい教室」で団子さし。
今年の豊作を祈り、赤いミズノキに米粉で作った団子や飾りをつけていきます。が、子どもたちは団子を食べることに夢中。作っているときから「食べたい?!」の連発でした。
1月13日(水)
老人クラブ主催のまたたび細工作りに参加。
今回はミカンを入れる果物かごに挑戦。編むのももちろんですが、材料作りが難しい。刃物の扱い方がまだまだ下手です。
1月14日(木)
漬け物作りの名人の家に取材へ。
どれもこれもおいしい料理がたくさん出てきて幸せでした。同じ金山町内でも地区によって少しずつ食文化が違うのが面白いです。
1月15日(金)
上横田老人クラブ新年会に参加。
途中からは大カラオケ大会となりました。忘年会にしめ縄作りに忘年会。2ヶ月の間に3回も老人クラブの集まりがありました。お年寄りはホントに元気です。
1月16日(土)
上横田除雪隊の見習いとして除雪作業。
まずはスコップ隊。足下の雪がやわらかすぎて歩くのにも一苦労。当分見習いから昇進できそうにありません...

 

除雪.jpg

屋根までついてしまうほどの雪をスコップと除雪機で飛ばします。

新年会.jpg

渡部さんが豆まきしない謎が解けた瞬間。

 

団子さし.jpg

色とりどりの団子を実らせました。

冬の基軸となる活動として、金山の文化や伝統などを聞いて回っています。あるお宅にお話を伺いに行ったときの話題の一つに出てきたのが「渡部さんは豆まきをしない。」ということ。この辺りで渡部さんが豆まきしないとなると、豆まきをしない家庭はたくさんあるということです。びっくりして、なぜ?と聞いてみると「鬼より強いから。」という答えが返ってきましたが、そのときはそれ以上分かりませんでした。
それからもうずっと気になって仕方がなく、人に会うたびに聞いていたのですが、答えはいつも同じで詳細は分かりませんでした。「なぜ渡部さんは鬼より強いのか?」私の疑問は深まるばかり。そんなとき開催された上横田老人クラブ新年会にて、やっと真相が分かりました。
上横田老人クラブ会長によると、平安中期の伝説で源頼光が京都の大江山に鬼退治に行った話があり、そのときの家来の一人が渡辺綱という、渡部姓の祖先なのだそうです。「退治をしたから鬼が怖がって寄ってこない、だから渡部さんは豆まきをする必要がない。」そうです。会長がなぜ、この伝説を知っていたかというと、寝物語で聞いていたから。当時は誰もが知っている有名な昔話の一つだったそうです。だから渡部さんが豆まきしないのも当たり前。でも、60歳くらいの人にその昔話について聞いてみると「聞いたことない。」という答えが返ってきました。70歳くらいが昔話文化の世代の分かれ目になっているのかもしれません。
今回の「渡部さんは豆まきをしない」話を通して、改めて、今しか知ることのできない文化、今しか繋げていくことができない伝統がたくさんあることを思い知らされました。伝えられる人たちが高齢となり、繋ぎ手もいないため、消えかかっている文化や伝統。少しでも長く繋いでいくことができるよう、今後も色々な人からお話を聞いて、それを広く伝えていくことができたら...と思っています。
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