
屋根までついてしまうほどの雪をスコップと除雪機で飛ばします。

渡部さんが豆まきしない謎が解けた瞬間。

色とりどりの団子を実らせました。 |
冬の基軸となる活動として、金山の文化や伝統などを聞いて回っています。あるお宅にお話を伺いに行ったときの話題の一つに出てきたのが「渡部さんは豆まきをしない。」ということ。この辺りで渡部さんが豆まきしないとなると、豆まきをしない家庭はたくさんあるということです。びっくりして、なぜ?と聞いてみると「鬼より強いから。」という答えが返ってきましたが、そのときはそれ以上分かりませんでした。
それからもうずっと気になって仕方がなく、人に会うたびに聞いていたのですが、答えはいつも同じで詳細は分かりませんでした。「なぜ渡部さんは鬼より強いのか?」私の疑問は深まるばかり。そんなとき開催された上横田老人クラブ新年会にて、やっと真相が分かりました。
上横田老人クラブ会長によると、平安中期の伝説で源頼光が京都の大江山に鬼退治に行った話があり、そのときの家来の一人が渡辺綱という、渡部姓の祖先なのだそうです。「退治をしたから鬼が怖がって寄ってこない、だから渡部さんは豆まきをする必要がない。」そうです。会長がなぜ、この伝説を知っていたかというと、寝物語で聞いていたから。当時は誰もが知っている有名な昔話の一つだったそうです。だから渡部さんが豆まきしないのも当たり前。でも、60歳くらいの人にその昔話について聞いてみると「聞いたことない。」という答えが返ってきました。70歳くらいが昔話文化の世代の分かれ目になっているのかもしれません。
今回の「渡部さんは豆まきをしない」話を通して、改めて、今しか知ることのできない文化、今しか繋げていくことができない伝統がたくさんあることを思い知らされました。伝えられる人たちが高齢となり、繋ぎ手もいないため、消えかかっている文化や伝統。少しでも長く繋いでいくことができるよう、今後も色々な人からお話を聞いて、それを広く伝えていくことができたら...と思っています。 |