長江・緑の親善大使
★重慶 江津市★ 【カウンターパート:重慶市救災弁公室・江津市農業総合開発弁公室・中日科技与経済交流協会・中国科学院南京土壌研究所】 江津市は長江が間を貫いて流れる、農業を主体とした重慶直轄市下の町です。面積3200kuに145万人が暮らしています。市の90%が丘陵地で、1950年代からの大規模な開墾により、耕地もその約半分が急傾斜地にあります。そのため、森林が減少し、表土の流失(水土流失)が起こっています。98年に長江流域を大洪水が襲い、多大な被害を及ぼしたのもこれが原因の一つと言われています。GECは、99年から江津市で水土流失抑制のための緑化活動に協力しています。苗木代の提供の他、ボランティアを派遣し、地元住民のみなさんと一緒に植林に取り組んでいます。第1段階として、モモ・ナシ・ビワ・サンショウなどの換金性のある木を植え、住民の理解を得ることから始めています。 1、植林 耕作地であった所には、住民の生活に影響が出ないよう、また同時に住民の生活向上を目指して、ナシ、モモ、サンショウ、ビワなど経済的効果のある樹種を選び、緑化を進めています。急傾斜地はイチョウ・オリーブなどによる防護林造成を行う計画です。 2、ボランティア派遣 植林作業は住民主体で進めています。毎年3月と11月には日本からもボランティアが参加して共同で作業を行い、交流を進めています。 3、関連設備の建設 植林の効果を高め、確実にするために、関連設備の建設を進めています。 (1)作業用道路:作業に便利なように、植林地を横断する作業路を建設しました。プロジェクト始動当初に住民が自主的に 建設したものです。 (2)圃場:当初、植林に使用する苗木は市内もしくは重慶市の苗木を購入していました。2000年、モデル地区近郊に建設。 まずナシの苗木作りから取り組んでいます。廉価で安定した苗木の供給を目指しています。 (3)貯水池(灌漑設備):年間降水量1000oを超えるこの地域でも、春は雨があまり降りません。また高温で雨の降らない日が40日以上続きいた年も あり、一部の木に影響が出ました。対策として現地では水やりを行っていますが、あたりは全体的に 傾斜地で、ため池は一番低い所に1つしかなく、水を汲んでの上り下りや移動にかなりの時間と労力を費やさなければなりません。このため、植林地区の中腹に灌漑施設を建設しました。水やり作業がかなり楽になりました。植林地はその上にも 広がっているので、今後、傾斜に沿って更に貯水池の数を増やしていきたい計画です。 4、専門家の派遣 プロジェクトでは毎年専門家を植林地に派遣し、生育状況の調査、技術面でのアドバイスなどを行っています。 (1)林業:計画の妥当性、樹種選択、立地などについて調査・助言 (2)果樹:植栽方法、生育状況について調査、保育管理(剪定・樹形・除草・摘果など)について助言 (3)牧草:樹木との間作への導入計画、試作・繁殖について助言指導 専門家の技術的裏づけを持った事業展開ができると、現地からも重視されています。 5、成果 (1)実り:植栽2〜3年目のモモ・ナシ・ビワでたくさんの開花が見られるようになりました。2001年夏にはモモ・ナシの結果が見られました。2002年はビワも実り始めました。 (2)交流:日本からはこれまでにおよそ200人以上のボランティアが活動に参加しています。 第1回活動には日本から64名のボランティアが参加。 第2回、第4回の活動には、重慶日本商工クラブのメンバーが現地参加しました。 第4回から、重慶の四川外語学院日本語学科の学生が現地参加しています。 第5回活動には、東京大学大学院教授・石弘之先生が参加、江津市内でおよそ200人を集めて講演会。活発な意見交換。 第6回活動では、地元江津の小学校に招待され、生徒の代表や先生方と交流をはかりました。テーマは「環境と緑化」。 第15回(2007年11月実施)は企業の参加があったり、2007年に設立された「日中緑縁基金」による学生3名の参加があったりと、 10代から70代までの多彩な参加者が集いました。また、今回は日中文化・スポーツ交流年35周年事業の一環として実施されました。 |
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